よもぎのパワーで魔除けしよう〜台湾・端午節からのよもぎ話〜
大家好!ハヌルです。
前回は明後日25日の☆年に1度、農暦端午節だけにできる開運法を書きましたが、記事の最後に「よもぎ飾るべし!」と書きました。「飾るって、あーた!どんな風にしたらいいザマス?!」と思った方もいらっしゃるかも?なので、書いていきますね〜。
前回の記事はこちら。
中国でも よもぎ やってます
こちら中国上海の様子。
艾草
— すーがー@啥啥啥上海 (@suga_ta1231) 2020年6月23日
ヨモギ・モグサ
旧暦5月5日の端午節は
この艾草を玄関に飾る習慣があり
八百屋で売られています。
気温や湿度が上昇し蚊も増え
疾病が多発しやすいこの時期の
厄除けや虫除けが由来とされています。
中国の若者から離れつつある習慣を
外国人がやっていると
ちょっと感心してもらえます。 pic.twitter.com/jIHM1iI6Iy
以前上海に住んでいらした方によると、前は見かけなかったそうなので、コロナ禍で古い習慣が復活している部分もありそうです。
一方こちらは蘇州での様子。
中医学とも関係深い中国江南エリアの端午の節句の風習については、拙著『中医養生のすすめ』にも詳しく書きましたが、#江蘇省蘇州 では菖蒲とヨモギに、大蒜をぶら下げていました。100キロ離れた上海ではあまり見かけない風習ですね。 pic.twitter.com/c0PQ59wAAr
— 藤田康介 6/19新刊『中医養生のすすめ』 (@mdfujita) 2020年6月23日
大蒜が赤くしてありますね!これは赤色の持つ辟邪パワーを足しているのでしょうね。
よもぎも大蒜も洋の東西を問わず、魔除け、浄化に使われてきた植物ですし、菖蒲も東洋ではおなじみです。
菖蒲はクローブなどにも含まれている殺菌効果のあるオイゲノールを持っており、雨が多く気候が不安定なこの時期に使われるのも納得です(特に根っこに多く成分があるのだとか)。
ですから、この3点セットは蘇州的実用魔除けセットとも言えますね。
しかしなんと言ってもよもぎです
https://www.xuehua.us/a/5eb7bf7d86ec4d630fd363b0?lang=zh-tw
こちらは広州の様子です。画像で、よもぎを扉の両側に、一枝づつ飾っているのが見えます。このように、菖蒲はなくよもぎのみを扉前や門柱に立てたり、吊るしたりする家は台湾にもあるようです。つまり、よもぎは絶対外せないもの、ということがわかります。
この行事の由来もいくつかあるのですが、行為としてはもしかしたら、よもぎのみを使うほうが古く、後に菖蒲を使うようになったのかもしれません(シンプル⇒複雑化とう流れという仮説)。
また、よもぎ及び類する物は世界中広範囲に生えており、冬〜春中旬以外はいつでも手に入りやすく使いやすい上に、薬効があるからという理由だったかもしれません。
恐らく間違いないのは、「香り」が邪気や魔を遠ざけるから、でしょう。
(この辺りは未調べなので、いづれまた)
「神草」「ハーブの女王」としてのよもぎ
よもぎはハーブの女王と呼ばれることをご存知でしたか?
独特の香りは、アロマでもおなじみの芳香成分シネオールを50%含んでいることからとwikiにありました。ティートリー、セージなどに多く含まれている芳香成分で、それらのハーブのどれもみな、すーっとしたような独特の香りを持ち、殺菌、抗菌に古くから使われてきていますね。(精油ではローズマリー・シネオールが頭に浮かびます。)
以下によると、やはり香りが重要で、よもぎの香りはユーカリプトールと書かれています。これは慣用名で上に書いたシネオールのことを指します。シネオールも、アロマ関係者なら1,8シネオールという言い方のほうが慣れているかもですよね。
草餅(もち)やモグサに使われるヨモギは身近な野草だ。ヨモギはアイヌ語でヤヤンノヤといい、「昔通のもみ草」という意味だ。
もんだり、すりつぶしたりして擦り傷、切り傷などの止血に使うことが古くから知られ、比較的容易に採取できたことがうかがえる。
モグサの名も、ヨモギの乾かした葉をもんで作ることから付けられたとか、燃やして灸(きゅう)をする燃草から転じたなど諸説ある。
6世紀ごろの中国では5月5日にヨモギでつくった人形を門戸に飾って魔除(よ)けを行う風習があった。日本や朝鮮半島にはヨモギでトラをつくったり、トラの人形にヨモギの葉を貼(は)り付けたりするかたちで伝わっており、端午の節句には現在のような五月人形ではなく、トラの人形が魔除けとして飾られていた。
ヨモギに魔除けの力を信じたのは、その香りにある。葉に含まれるユーカリプトールという精油がよい香りを放つ。
この時期には菖蒲(ショウブ)もまたヨモギ同様邪気を払うのに使われた。こちらはアサロンを主成分にする精油が菖蒲特有の香りを放ち、五月の節にヨモギと菖蒲を屋根にさす、すなわち屋根やひさしをこれらで葺(ふ)くという習わしが平安時代から近年まで行われていた。
中国で旧暦の5月は現在の6月にあたる。このころは次第に日が長くなり、「日の長いことが極まる(夏至)前は、陰と陽が争い死生が分かれる」とされて5月は縁起の悪い月だった。また、梅雨の季節にもあたり、田植えも始まって忙しくなる時期に悪い病気にかからないようにとの願いも込め、邪悪払いが行事となった。
古来より、強烈な芳香を持つ植物が薬として使われていたのは、このような目に見えぬ魔や邪気を祓(はら)うと信じられていたからだ。
※引用 秋田県薬剤師会 百薬一話題344話「邪気払う植物の香り」百薬一話 | 一般社団法人 秋田県薬剤師会
より。(下線はハヌルによる)
台湾ではよもぎを別名「神草」と呼び、古い家(特に幼い子どもがいる家庭)では、よもぎを入れた風呂に3日続けて入浴すると邪気を避け百病が去るとし、これを三洗と呼ぶのだそうです。東南アジア各国では、消障辟邪駆虫など様々な理由で、よもぎのお香を使っています。私も台湾ではよく使ってました。
例えばアジア以外でも、どちらもアメリカ在住の方なのですが、モンゴル人シャーマンご夫妻や、お祖母様がアイヌのシャーマンでらっしゃったというクォーターの女性など、よもぎを使った浄化ワークショップ開催をなさっています。(以前私の霊視セッションを何度か受けて頂いており、それらを知りました)
世界各地で文化を問わず、ハーブが古い時代から霊的浄化や魔除け厄除けに使われてきたことは知られていますが、よもぎもそのように使用されていたことについて、今の日本のスピではあまり目を向けられていない気がして、もったいないなと。
それで今回記事にしてみた、という次第です。
台湾の端午節での使い方
こちらは私がネットで見たものを参考にして描いたものです。
左側はお風呂での浄化用で、レモングラスとよもぎを束にして巻きまとめたものです。
右側が門扉や玄関扉に立てる用です。台湾ではお祓いなど神事にガジュマルをよく使います。(樹公信仰という信仰があり、ガジュマルがご神木になったりするんですよ。)そのためか、菖蒲を使う所もあるし、菖蒲は無しでガジュマルを使う所もあれば、両方取り入れている所もあります。
(画像:下記wikiより)
さらに、ここに季節のお花を足したりします。特に、龍船花(サンタンカ)は、家族の健康と福を守る縁起の良い花で、一緒に飾る人も少なくありません。
これらは立ててもいいですし、ぶら下げている家もあります。
(2018.6.21撮影)
これは私が、台湾の離島(澎湖島)の澎湖縣馬公市民族路沿いでうつしたものです。
よもぎとガジュマルのセットですね!
(2018.6.22撮影)
こちらは同じく馬公市の中心にある老街にて。手ブレしてしまったのか、うまく写っていないのですが・・よーーーく見ると、よもぎ+ガジュマル+龍船花らしきものが写っています。
なぜ馬公に行ったのかといえば・・・コレです・・・・。
そう、フーチの源流訪ね旅でした・・。
(続き・・忘れてました・・。単に個人的記録なんですけども・・。)
Twitterでみるとこんな感じ
台湾の皆さんのツイートを拾ってみました。
端午佳節民俗必掛:艾草、菖蒲、榕枝
— レイチェル🧜♀️🧚♀️ (@RT_TCF2) 2019年6月7日
典故:菖蒲屬天中五瑞之首,象徵卻除不祥的寶劍,因為生長的季節和外形被視為趕「百陰之氣」,葉片呈劍型,用紅紙綁成一束,然後插或懸在門上,可以避邪。#端午節#避邪草 pic.twitter.com/qMVGItjrPE
O'rip 生活旅人 - 清明插柳,端午插艾
— appleseed (@appleseedTW) 2016年6月10日
端午時節掛艾草、菖蒲、榕枝以防疫去病。門前掛香草,再用香茅艾草煮水沐浴,洗去夏日暑熱 //哇!這樣掛起來超美的耶!https://t.co/TKuSRVEvpS pic.twitter.com/q1Wa1fgCOX
こちらは龍船花のかわりにガーベラを挿してますね〜。
端午節。掛艾草
— 迷路鬆餅 (@milumilu2016) 2018年6月18日
今天店鋪有營業喔^^#迷路 #迷路鬆餅 #鬆餅 #端午 #端午節 #艾草 #吃粽子 #今天有營業 pic.twitter.com/IIb261eEvG
こんな風にアレンジするパターンも。
傳統端午代表整年陽氣最盛的一日,也為轉運的最佳時機
— 玥庭國際 (@XyZhnxkhL4PyG8l) 2019年6月5日
現代端午不只需要掛艾草、菖蒲等,要裝飾出質感,可點綴束帶、花圈擺設或當桌花,打破端午節的舊觀念 #端午節 #艾草 #菖蒲 #yingcasa
體驗質感👉https://t.co/zLAqD7pRlA
便利生活👉 https://t.co/F46nxvJIC2
粉絲集合!👉https://t.co/pmtQkGALdw pic.twitter.com/eF3Mb93u8u
今回のまとめ
- よもぎ及び近縁種はヨーロッパからアジアまで広く魔除けや開運などに使用されてきた実績がある。
- 実際に薬効があり、芳香成分シネオールを50%含む別名「神草」「ハーブの女王」。
- スピ活(心身・カード・パワーストーン・部屋の浄化、結界作り等々)に活用しよう
- 玄関・部屋のドアなど、外と中をつなぐ場所に生のよもぎを飾ってみるのも手。
よもぎは日本の私達にとってもかなり身近な存在です。ぜひ、これからのスピ活に、浄化、魔除けに、よもぎも候補にいれてみてくださいね。
※よもぎはキク科です。キク科植物のアレルギーがある方は十分に注意をし、少しでもなにかいつもと違う感じがしたら使用中止するなど、常識的な行動と判断をお願いします。
そして明日の端午節の開運もお忘れなく!
ハヌルのねこねこ中国語やってます
FBとTwitterにこんな感じのイラストを最近投稿しております。
台湾の果物を描いてみました。#ハヌルのねこねこ中国語 pic.twitter.com/oyMw0g7be6
— 霊能者 火水ハヌル@近頃radiotalkなひと (@hanuru_) 2020年6月21日
ちょっと早めだけど、端午節のちまきを落書き。
— 霊能者 火水ハヌル@近頃radiotalkなひと (@hanuru_) 2020年6月23日
南部の方は、高雄友の母上お手製のものを思い出しながら描き描きしてみました。
そう言えば高雄の家樂福では、端午節前になると、毎年台湾の各地の色んな粽子がたくさん売ってたものです。
美味しいちまき食べたいなー。#ハヌルのねこねこ中国語 pic.twitter.com/IZMhfRnILD
よかったら、Twitterで見てみてくださいね。
(今回の記事も一枚イラストにまとめてUPする予定です)
【追加】まとめ図解をTwitterとFBに投稿しました
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ではでは 下次見〜!
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Spiritual Healing Salon ハヌル
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